日銀1.25%利上げとメガバンク預金0.5% — こどもNISA準備中の家庭は「預金と積立」をどう分ける?
こどもNISA研究所
編集部
専門家の要約
2026年9月18日、日銀は政策金利を1.0%から1.25%へ引き上げ(31年ぶりの水準、反対2名)。メガバンク3行は11月2日から普通預金0.5%、ゆうちょは11月9日、ネット銀行は最大0.8〜1.2%の優遇金利。月3万円×18年では預金0.5%で約678万円、年5%運用で約1,047万円と差は大きいまま。5年以内に使う教育費は預金、10年以上先はこどもNISAで積立、という使い分けが基本。
重要なポイント
- 1
政策金利は1.25%へ。メガバンク普通預金は11月2日から0.5%(現在0.4%)
- 2
預金金利が0.1%上がっても18年後の差は約6万円。長期の積立は引き続き投資が有利
- 3
使う時期が5年以内のお金は預金、10年以上先はこどもNISA。住宅ローン変動金利の上昇も家計で確認
2026年9月18日、日本銀行は金融政策決定会合で政策金利(無担保コールレート翌日物の誘導目標)を1.0%から1.25%程度へ引き上げました。1995年以来31年ぶりの水準です。同日、三菱UFJ・三井住友・みずほの3メガバンクは普通預金金利を11月2日から0.5%にすると発表しました。「預金でも増える時代」に、10月1日から受付が始まるこどもNISAをどう位置づけるかを整理します。
1. 9月18日に決まったこと
| 政策金利 | 1.0% → 1.25%程度(1995年以来31年ぶりの高さ) |
|---|---|
| 決定日 | 2026年9月18日(9月17〜18日開催の金融政策決定会合) |
| 票決 | 賛成7・反対2(浅田委員・佐藤委員が反対) |
| 利上げの間隔 | 6月16日の利上げ(0.75%→1.0%)から3カ月。2024年3月以降で最短 |
| 背景 | 原油高や円安に起因する物価の上振れリスクの抑制 |
7月31日の会合では据え置きだったため「年内はもう一度あるか」と見られていましたが、9月に前倒しで実施された形です。今後のペースは物価と為替次第で、次回以降の会合の決定は日本銀行の公式サイトで確認できます。
2. 預金金利はこう変わる(2026年9月20日時点の各行発表)
| 銀行 | 普通預金金利 | 適用開始 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行 | 0.4% → 0.5% | 11月2日 | 3行そろって9月18日に発表 |
| ゆうちょ銀行 | 0.4% → 0.5% | 11月9日 | |
| SBI新生銀行 | 0.5%(ダイヤモンドステージ0.55%) | 10月13日 | ステージ条件あり |
| auじぶん銀行 | 0.51%(優遇で最大0.85%) | 11月1日 | au関連サービス連携などの条件あり |
| 楽天銀行 | 0.5%(マネーブリッジで最大0.58%、ボーナス金利併用で最大0.84%) | 発表済み | 楽天証券との口座連携が条件 |
| PayPay銀行 | 金利とポイント併用で最大0.8%相当 | 11月1日 | ポイント分を含む |
| あおぞら銀行 BANK | 1.0% → 1.2%(預入100万円まで) | 10月1日 | 100万円超の部分は別金利 |
| ドコモSMTBネット銀行 | 0.5% | 10月1日 |
※各行の発表・報道(2026年9月18〜20日)に基づく税引前の年利。優遇金利には口座連携などの条件や預入上限があります。最新の条件は各行のサイトでご確認ください。
2024年9月以前のメガバンク普通預金金利は0.001%でした。2年で500倍になった計算で、「教育費のうち数年以内に使う分は預金に置く」合理性は確実に高まっています。
3. それでも18年の積立では差が開く
一方で、こどもNISAの運用期間は最長18年です。月3万円を18年間積み立てた場合を、11月からの普通預金金利0.5%と、全世界株式の想定リターン5%で比べると次のようになります。
普通預金(年0.5%)
約678万円
全世界株式(年5%想定)
約1,047万円
※元本648万円。預金利息には約20%の税金がかかりますが上記は税引前。投資は元本割れのリスクがあり、将来のリターンを保証するものではありません。
預金金利が0.4%から0.5%に上がっても18年後の差は約6万円で、運用益の差(約370万円)とは桁が違います。金利上昇で変わるのは「投資をやめるかどうか」ではなく、「使う時期が近いお金をどこに置くか」です。
こどもNISA準備中の家庭の基本方針
- 5年以内に使う教育費(入学金・受験費用など)は、優遇金利のある普通預金や定期預金に置く
- 10年以上先の大学費用は、こどもNISAで月々の積立に回す(年間上限60万円)
- 変動型の住宅ローンは金利上昇で返済額が増える可能性があるため、固定費を確認したうえで積立額を決める
- 児童手当(月1万〜1.5万円)を積立の原資にすると、家計への影響を抑えやすい
4. 10月1日の口座開設受付に向けて
こどもNISAの口座開設受付は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券・PayPay証券で10月1日に始まります。楽天銀行や三菱UFJ銀行など、グループの証券会社と口座を連携させると預金金利の優遇を受けられる銀行もあるため、「預金をどこに置くか」と「こどもNISAをどこで開くか」はセットで考えると効率的です。各社の手続きと必要書類は9月最新まとめを、預金と積立の比較はシミュレーターをご覧ください。
ご注意
本記事は2026年9月20日時点の日本銀行の公表資料と各行の発表・報道に基づいています。預金金利の適用日や優遇条件は各行の最新の案内をご確認ください。本記事は特定の金融商品の推奨ではありません。